waruitanuki2gouの日記

日々愉快に生きるために。

人生暗転?

令和4年3月3日、右足の親指に5ミリ程度の血豆ができていた。すぐに潰して軟膏を塗り絆創膏を貼って処置した。

3月15日、血豆の傷跡は2センチ大の大きなものになっていった。その時から微かに感じていた不安が心をよぎった。ここ数年、酒に溺れる毎日で体に変調をきたしているのも相まって血糖値が高い状態。その状態で足に怪我をすると治りにくいどころか最悪壊死してしまうということを知っていた。俗にいう糖尿病足病変

3月19日~30日朝も昼も深夜も仕事漬けの毎日を送り日に日に悪くなっていく右足を治療するところではなくなった。

3月31日、どうやら右足の親指は腐っていってしまっている様だ。

 

4月1日、地元の整形外科にようやく行けた。そこでやはり言われたことは壊死していることは確実だと言うこと。すぐさま手術していかないと最悪右足を全部失いかねないと言われる。すぐさま総合病院に紹介状付きで予約を入れてくれるがなんと24日となった・・・どこがすぐなんだ?しかもその日の診察はそれで終わり薬も何もなく終了。

4月5日、地元の整形外科は信用ならないので少し遠くの整形外科に行ってみた。その頃の右足はパンパンに腫れ上がり親指はどうみても腐って変な方向に曲がっていってしまっている。先生も看護師も呆れた顔で色々言ってきた。その日は採血もされ傷(?)の洗浄と薬を出してもらった。次は2日後に診察となった。

4月7日、先生は総合病院へ早くいった方がいいと言う。もう明日にでもそうしろと。そうしないと突然死がやってくるなどと言った。採血の結果敗血症になりかけていて、いつその症状が悪化して倒れてしまうかもわからないのだと。その話を聞いた後、口から出てくる言葉は次の様な感じだった。

 

「ああ、やっと楽になれるのか・・・。」

 

その時、先生と看護師は何言ってんだ?と言う顔をしていた。本気で言った言葉なんだけどサラリと無視してくれた。正直ここ数年人生に疲れ切っていたんで、死んでしまえるならそれも結構楽な感じ(?)で行けるなら!このまま治療せずに敗血症で逝こう!なんてな。

 

いや、ほんと死んでしまいたいよ。最大の理解者であったであろう親父は5年前に亡くなり母親は10年前の事故で寝たきりだ。最近色々話し合える様になっていた長男も2年前に突如としてこの世から去った。心の拠り所を無くしかけていた、軽く鬱状態だったんだろう。酒でその気を紛らわせていたらどうやら自分の番になった様だ。どのくらいで死ねるか、この痛すぎる右足を引き摺りながら仕事をこなし家に帰っては横になってぐったり。早く楽になりたいんだ、さっさと死ねよこの体と今考えるとアホなことを思って居たものだ。

しかし、そんな思いを断ち切らせてしまうお方がやってくる事になった。

4月8日、以前からこちらのことを気にかけていた義姉がやってきて無茶苦茶説教をされた。

「あんた、楽になる言うて残るもんはどうするん?」とか「今の店の従業員さんが大切じゃないんか!」とか言われたがそんなことは知った事じゃない。自分が死んだらまた別のオーナーでも見つけて店は残るだろうし死んだ後に残るもんの事なんか知ったこっちゃない。

しかしながら義姉は周りも味方につけて説得にかかってきた。が、それくらいで負ける(?)自分でも無い・・・事もなかった。結局のところ30年来コンビニ経営では先達である義姉の言葉は重かったよ。それにFCと従業員も加わって先々の話をまとめていかれてしまってはもう言葉もない。

4月15日粘り負けて一刻も早く治療を受けるためにはなりふり構って居られないということで救急車を呼ぶ事になった。正直あまり派手なことはしたくなかったが足の痛みに耐えられなくなったのでどうしようもない。

 

そうして総合病院に運ばれていった。